凄くくいい試合でしたね。よかったとか、凄かったとかそういったシンプルな言葉以外は、いくらマイブログでも僕が語っても仕方がない。って言うかボクシングの専門的なことはあんまりわからないので。
でもボクシング繋がりでいつか書いておきたいと思ったことをこの機会に書いておきます。
確か実家を建て替える前の記憶(記憶の映像がボロい家なのでw)なので多分僕が小学校2〜3年生の頃かな?
おじいちゃんの膝に座り、親父と3人でボクシングの試合を見ていた。プロレスに興味を持ち始めたの小学3年だとハッキリと覚えているけど多分これが生まれて初めて見たボクシングに試合だったと思う。同じ四角いリングだから見ておこう的な感覚だったから多分3年生なのかな?(でもwikiで調べたのと一致しない)
試合をしていたのは村田英次郎選手。滋賀県出身だと教えられて、その頃から郷土愛が強かった僕はそれだけで誇らしげになり、見ていても何がどうだかわからない試合を必死に見た。結果はドローで挑戦者だった村田選手が王者になれなかったのを覚えている。引き分けイコール王座防衛ということもこのとき覚えたことです(プロレスよりも先)。
その時から僕の中ではボクサーですぐ名前が出てくる人といえば村田英次郎なのです。その時しか知らないけど村田英次郎。でも誰かとボクシングの会話をしても誰も村田さんのことを知らなかった。
時は流れて、ある年の年末。その年僕はシュートボクシング(以下SB)のアマチュア大会で優勝を果たしプロデビュー戦がいつ組まれるか?って感じの頃です。
その日は僕が所属していたジムの納会の日でした。昼間はみんなで大掃除をして餅つきをして夜はそのままジムで宴会です。鍋が二つ用意されていて一つはアマチュアの人達、もう一つはプロ選手と関係者及び来客のエライさん達。まだプロデビューをしていない僕は当然アマチュアの皆と鍋を囲もうとしていると、吉鷹さん(古くからの格闘技ファンなら誰でも知っているSBの雄、僕がSBをやろうと決心したのはこの人の試合をみたから。)が「○○、お前はこっちに座れ」と言って隣に呼んでもらえた。舞い上がりそうなくらい嬉しさと緊張で一杯でした。会長と来客のエライさんたちの前に置かれている寿司を何度も「マグロとウニや」と言って取らされるパシリみたいな扱いも受けましたがwそれでも嬉しくてパシラされていたことですら今でも自慢したいくらいです。
Sさんという、中学〜小学生のお子さん3人をジムに連れてきている人がいて、その人はかつて自分で道場も立ち上げていたくらいでそのお子さんたちのキックやパンチのフォームの美しさといったら自分が恥ずかしいくらいでした。他の人に指導とかはしていいなかったけど僕がアドバイスを求めるといつもやさしく教えていただきました。この方もとても尊敬していました。
そのSさんと吉鷹さんが雑談をしているのを隣でじっと聞いていたのですが、その会話に村田英次郎の名前が
出てきたので驚きました。お二人は村田選手のことをベタ褒めしていて、僕が必死に「知っています!!」と割って入ったら「村田さんはなあ、これまでの日本人ボクサーでは一番技術があった選手なんやぞ」的な(確実に覚えていませんが)ことを言われました。
自分の最も尊敬する格闘家が隣で自分の記憶を開いてくれて、よく覚えていない実像を絶賛してくれた
。なんて幸せなことだろう。生まれて初めて知ったボクサーを何年も経って初めて語れる人に会えた嬉しさも相まって凄く感動したのを思い出します。
今は動画で当時の試合が見れたり、戦績やプロフなんかも簡単に調べられます。便利なもんですね。
ボクシング好きの人は是非調べてみてくださいね。